いや、すごいね。パブロックがテーマの書籍が出るなんて日本以外じゃ考えられんよ(そうでもないのかな?)。[追記]:ご指摘いただいたが、ウィル・バーチ『パブ・ロック革命―ニック・ロウ/エルヴィス・コステロ/ドクター・フィールグッドらのロックンロール・デイズ』(asin:4401616944)がある。
いや、パブロックは偉大である。パブロックは70年代の商業化したロックに対するオルタナティブの役割を果たした。ジュリアン・テンプルがまさかの伝記映画『ドクター・フィールグッド オイル・シティ・コンフィデンシャル』を作ったドクター・フィールグッドなどアルバムを全英1位にしたし、パンク勃興時にはワタシが愛してやまないニック・ロウがいくつも重要アルバムのプロデュースを手がけ、ロウとデイヴ・エドモンズが組んだロックパイルなど前座とはいえスタジアムで演奏するところまで――などという話がこの本には詰まっているのだろう。
関係ないが、パブロックというと、昔ロキノンで山崎洋一郎は「パブロックはパブでやってろ」という意味の言葉を放ち、その後ウィルコ・ジョンソンとの対バン(!)で来日したドクター・フィールグッドのリー・ブリローにインタビューした川崎大助が、「『パブロックはパブでやれ』という人もいますが――」と口走ったらリー・ブリローの顔色が少し変わった逸話を思い出すが……お前らバカだろ。
- 作者: 小尾隆
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック
- 発売日: 2014/07/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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