ベン・ホロウィッツというと、ベンチャーキャピタル Andreessen Horowitz の共同創業者だが、その片割れであるマーク・アンドリーセンのほうが、Mosaic や Netscape ブラウザを作った人という、我々の世代にはあまりに大きなインパクトのあった人なので、対照的にベン・ホロウィッツの印象が薄いきらいがあった。
しかし、彼の著書『The Hard Thing About Hard Things』は、とにかく良い評判しか聞かない本で、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2014年版)」でも「既に邦訳作業が進んでることを願うばかり」と書いたが、それから一年近く経って邦訳が出ることとなった。
- 作者: ベン・ホロウィッツ,小澤隆生,滑川海彦、高橋信夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 単行本
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Amazon のページを見ても、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジ、ディック・カストロ、ピーター・ティールといったネット企業の巨人たちが賛辞を寄せているが、著者自身元々エンジニアであり、自分で起業し、何度も死に目にあいながらそれを乗り越えた経験を知っているからなのだろう。