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ピーター・ティールが裏で糸を引きGawkerを閉鎖に追いやった顛末の映画化をマット・デイモンとベン・アフレックが手がける

variety.com

旧聞に属するが、『AIR/エア』を手がけたマット・デイモンベン・アフレックの製作会社 Artists Equity が『Killing Gawker』の脚本を買い上げたという話だが、このタイトルをみただけで何の話か分かる人も多いだろう。

そう、こないだ共和党大会にも登場していたプロレスラーのハルク・ホーガンの人妻とのセックステープを公開したことで、彼から訴えられた Gawker が、1億4000万ドルもの賠償金を認める判決に閉鎖に追い込まれた話である。

記事でこれを「悪名高い法廷闘争(infamous legal battle)」と表現しているのは、この裁判のためピーター・ティールがホーガンに多額の資金を支援していたから。なんで支援したかというと、裁判の数年前に Gawker でティールが同性愛者なのを暴露されたのを恨みに思っていたから。

Gawker(Valleywag)は本当にしょーもないゴシップメディアだったので、ニック・デントンは穴の毛まで抜かれればよいと思っていた人はワタシを含め多いが、そういう人たちも、ピーター・ティールが裏で糸を引き、ホーガンの裁判を利用して Gawker への復讐を完遂したという真相を知って呆然となったものである。

この作品の監督は、デイモンとアフレックをスターダムに押し上げた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』ガス・ヴァン・サントとのことだが、正直、こんなアレな話で彼らのタッグが再び実現するのもどうかと思ってしまう。

なお、この映画脚本は、『グロースハッカー』(asin:B00TQMA8I2)、『苦境を好機にかえる法則』(asin:4775941585)、『エゴを抑える技術』(asin:4775941690)、『ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術』(asin:477594178X)、『Perennial Seller 稼げる定番商品の作り方』(asin:B0CWR7KGKS)の邦訳で知られるベストセラー作家ライアン・ホリデイが2018年に刊行した Conspiracy が原作なのね。「権力、セックス、そして億万長者のメディア帝国を破壊する秘密の策略の実話」との副題だが、今からでも邦訳出ないかな。

ネタ元は TechCrunch

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