日本ではやはり書籍『スティーブ・ジョブズ』(asin:4062180731、asin:406218074X)の作者として知られるウォルター・アイザックソンが、インターネットはもう壊れているので、初めからやり直すなら、こうやるねという文章を書いている。
- コンテンツの作者がアグリゲータや検索エンジンと交渉して、コンテンツが使用されるたびに印税を得られるようにするシステムを構築する。ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)が、その会員の作品のライブ演奏やラジオ放送において行っているような。
- 楽曲、ブログ、記事、その他のデジタルコンテンツが売れる、手早く簡単なスモールペイメントに使えるシンプルなデジタルの財布や通貨を埋め込む。
- 電子メールは認証された相手か送信元アドレスで暗号化
- クリティカルなプロパティやセキュリティをシステムの可能な限り最も低い層にする。セキュリティをプログラマが書くすべての行に組み込むようプログラマ任せにするのではなく、ハードウェアやプログラミング言語のレベルで実現させる。
- インターネットのパケットの概念を更新するチップやマシンを作る。希望する人は、パケットを暗号化し、どのように利用可能かルールを指定するメタデータでタグ付け可能にする。
うーん、最初の項目なんか、テッド・ネルソンのザナドゥを連想するし、そういうかっちりシステムが全然実現しないから WWW が広まったという歴史があるわけでねぇ……。
しかし、この記事についてフレッド・ウィルソンは、「このほとんどはブロックチェーン技術があればできるよ」と安請け合いしているのだけど、ホントですかい。
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