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紙版と電子書籍で内容を違える本がこれから増えるのだろうか

少し前に栗原裕一郎、豊崎由美『石原慎太郎を読んでみた』の文庫化について書いたとき、それが単純な文庫化ではなく「入門版」と銘打っているのはなんでだろうと思ったのだが、それについて栗原裕一郎さんが書いていた。

なるほど、文庫本が(単行本からすれば)ライト版+αで、電子書籍のほうがコンプリート版ということか。紙版を全部入りにしてしまうと、ものすごく分厚くなってしまうので、電子版を全部入りにすることで差別化を図ったということか。

栗原さんによると、紙版と電子書籍で内容を変え、電子版のほうをコンプリート版にする例では『村上さんのところ』という前例があるという。

確かに紙の本の分量をただ増すことが売り上げ増加につながるとは限らない、というか一線を越えれば負の相関が出てくるだろう。しかし、電子版であれば文字情報の増加は深刻な問題にはまずならない。このように紙の書籍と電子書籍の内容を意識的に差別化するのがより一般的になるのかもしれませんな。

Kindle 版もいずれ購入可能になるのだろうな。

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