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オープンソースな義足は人工器官の研究を促進するか

spectrum.ieee.org

ズバリ、オープンソースな義足 Open Source Leg の紹介なのだけど、義足(義肢)の設計情報と臨床試験の詳細をオープンソース化によりオンラインで自由に利用できるようにすることで、人工器官の研究者を支援したいというミシガン大学アナーバー校の神経生物学研究室の責任者である Elliott Rouse 博士の試みである。ライセンスは Creative Commons の表示 3.0 非移植 (CC BY 3.0) なのかな?

これと似た試みとして The Open Prosthetics Project が既にあるけど、より良い成果につながるといいですな。

この手の話でワタシが思い出すのは、『Make: Technology on Your Time Volume 09』で訳したコリイ・ドクトロウの「正の外部性」という文章である(もう10年以上前になるのか!)。

身体障害者は健常者ほどは数が多くなく、かつ健常者に比べてお金を持たないので、メーカーは身体障害者向けの製品を作りたがらず、結果そうした製品は高くつき、しかも品質が劣るという悪循環があることを踏まえ、以下のように訴える。

...それは我々皆にも言えることだ。僕は障害者のことを「彼ら」と書き、健常者のことを「我々」と書いているが、標準的な寿命を生きるなら、死ぬまでに一つ以上広範囲な障害を抱えることになるのはほぼ間違いない。歳を取って頭も身体も完全に順調なままな人はまれである。
 だから支援技術や外部性に関して言えば、「我々」も「彼ら」もないのだ。我々は皆同じボートに乗っていて、独創的なMakerのプロジェクトを実現するために玩具ロボット向けに開発された技術に頼っており、視力が衰えたり、手が言うことをきかなくなればテキスト音声変換に頼ることになる。

こういう研究は今はまだ一応五体満足なワタシにとっても他人事ではないし、いわゆるメイカームーブメントにも接続可能な話なのである。

ネタ元は Boing Boing

Make: Technology on Your Time Volume 09

Make: Technology on Your Time Volume 09

  • 発売日: 2010/01/27
  • メディア: 大型本

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