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ルー・リード「ワイルドサイドを歩け」の珍しいサンプリング? カバー?

americansongwriter.com

あなたが知らないルー・リード「ワイルドサイドを歩け」をサンプリングした3曲……って、最初の二つは有名だろが! と年寄りのワタシは思ってしまうのだが、トライブ・コールド・クエストはともかく、マーキー・マーク&ザ・ファンキー・パンチのほうは知らない人も多いのかな。

つーか、今では押しも押されぬ人気俳優であるマーク・ウォールバーグがマーキー・マークだったことを知らない人のほうが大半なのかも。そんなアナタにファンキー・パンチ!(ってなんや) 性格の悪いワタシなど、未だに脳内で「マーク・ウォールバーグ」を「マーキー・マーク」に変換してしまうのだが。

それはともかく「ワイルドサイドを歩け」は、特徴的なベースラインがよくサンプリングされる印象があるのだが、この記事で挙げられているハイムの「サマー・ガール」は、ちょっと例外的なケースと言える。

この曲、本当に気持ちいいよね。このビデオを監督しているのはポール・トーマス・アンダーソンで、ハイムとの交友が一家総出演な『リコリス・ピザ』につながるわけだ。

聴けばお分かりなように、「サマー・ガール」は「ワイルドサイドを歩け」をサンプリングしているわけではない。曲は彼女たちのオリジナルで、「ワイルドサイドを歩け」のカバーでもない。しかし、ヴォーカルのハミングとサックスが影響を受けたということで、ルー・リードもクレジットに入ったようです。

このライブバージョンを聴くと、歌とサックスだけでなくベースラインとギターリフも「ワイルドサイドを歩け」の影響受けてると分かるのだが(笑)。

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「ワイルドサイドを歩け」が取り上げられている記事をもうひとつ。キャンセルされるべき(?)ロックの楽曲を挙げるリストの中に「ワイルドサイドを歩け」が入っている。他には、最新ツアーでは演奏しなくなったローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」などが入っていて、あれはドラッグ、奴隷虐待、セックスなど歌詞にてんこ盛りなので分かりやすいが、「ワイルドサイドを歩け」はなぜリストに入っているのか?

この曲は、キンクスの「ローラ」を並んでトランスジェンダーを扱ったロックの名曲として知られるが、そのあたりがマズいのか? 実はそうではない。

この曲のサビの黒人コーラスが入る直前の「colored girls」というフレーズ、特に「colored」という単語が問題なのである。

ロキノンを読んでいて、ピート・タウンゼンドがインタビューで、ルー・リードのライブで「ワイルドサイドを歩け」を聴いたら、問題の「colored」のくだりを変えて歌っていたのに気づき、終演後本人に理由を聞いたら、「もうあの言葉は歌えないんだよ」と答えられた話をしていたのを思い出す。

当時は「なにがいかんのや!」と思ったものだが、この単語はすごく悪い意味で時代遅れな響きがあるらしい。

最後にちょっと笑える「ワイルドサイドを歩け」を観てもらおう。ジミー・ファロン、コナン・オブライエン、ダナ・カーヴィアダム・サンドラージャック・ブラックといった人気コメディ俳優、人気ホストとルーが共演するのだが、これが今から20年近く前の映像なんだな。そして、この動画でコメディ陣とのハイタッチを完全に無視する強面のルーもこの10年後には亡くなるのである。

20年経って、ルー以外の全員が存命で、まだ一線にいるのはすごいのだが(ダナ・カーヴィは……)、ジミー・ファロンが若いねぇ。

当然ながら、「colored girls」のフレーズは歌われない。

ウーマン・イン・ミュージック Part III

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  • アーティスト:ハイム
  • ユニバーサル ミュージック
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