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AIが生む新たな非正規雇用と貧困の「ゴーストワーク」についての本の邦訳がようやく出る

yamdas.hatenablog.com

メアリー・グレイとシド・スリの『Ghost Work』については3年近く前に取り上げているが、GAFA に代表される巨大テック企業の人工知能の「魔法」のような機能を実現する裏で、膨大な量の学習データをひたすらラベル付けする安月給の人間のホワイトカラー非正規労働者が、日常的にサービス残業を強いられ、労働条件に対する要求が繰り返し退けられてきた話は、現在もなくなってはいない。

そう、少し前に書いた「インチキAIに騙されないために」でも、アーヴィンド・ナラヤナンらは「AI報道で気をつけるべき18の落とし穴」として、AI ツールの技術的進歩を持ち上げる一方で人間の労働を軽視する、この「ゴーストワーク」の問題を挙げている。

さて、調べ物をしていて、この本の邦訳が4月に晶文社から出るのを知った。

原書が出たのが2019年春なので、およそ4年のタイムラグだが、これは今なお価値のある邦訳刊行に違いない。

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