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『search/サーチ』がとても良かったので、その設定を引き継いだ続編的作品というのに惹かれ、ゴールデンウィークに入る前に観てきた。

パソコンの画面上ですべてのストーリーが展開するという設定は前作ほど徹底しておらず、最初はなんで18歳の娘の享楽的な生活を観なならんのかという気分になったが、母親が行方知れずになるとどんどん話に引き込まれる。

前作は失踪した娘を父親が捜索する話だったが、今回はそれをひっくり返して娘が失踪した母親を探す話なのだけど、前作にはなかった親側の今日的な夫婦の問題が重要な設定になっており唸らされた(それについて書くと完全にネタバレになってしまうので以下略)。

Google などの主要アカウントのハッキングが重要というのは前作と共通するが、Netflix ドキュメンタリーが枠物語(誤用?)になるあたり、前作からのネットの変化にも対応していて巧みだった。ただ、本作における機械翻訳は、いくらなんでも都合よくいきすぎだろとツッコミたくなったな。

前作は何度かイヤな展開になりそうになりながらそれが回避される構造だったが、本作は前作よりも意外な展開があるうえに、前述の問題を含め踏み込んでいるところがあるが、主人公が力を借りる異国にいる見も知らぬおっさんの存在が和みというか、緩衝材の役割を果たしていた。

あと個人的には、主人公が『It's a Shame About Ray』(asin:B09RX33XV3)のTシャツを着ていたのが気になったのだが、Z世代でレモンヘッズ人気なの?

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