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ビル・ゲイツがガブリエル・ゼヴィン『Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow』を激賞している

www.gatesnotes.com

ビル・ゲイツといえば読書家として知られ、そのあたりは『天才読書 世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊』(asin:429610957X)に詳しいが、やはりノンフィクションの読み手という印象がある。

そんな彼が『失くした記憶の物語』(asin:4652079230)や『書店主フィクリーのものがたり』(asin:4151200932)の邦訳があるガブリエル・ゼヴィンの小説 Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow を激賞している。

書評の最初で、ゲイツは「自分はゲーマーか?」と問いかけ、「ノー」と答えているのだが、おいおい、君、マインスイーパに超ハマってたやんか! ……という話はいいとして、泣けるのは、この小説を読みながら、ゲイツポール・アレンと自分との関係を思い出し、彼のような存在に出会えてことは幸運だったと述懐しているところ。

おいおい、君、ポール・アレンの持株比率を下げる密談をスティーブ・バルマーとしてたやんか! ……という話はいいとして、そのスティーブ・バルマーをこの小説の登場人物で言えば誰であり、彼もマイクロソフトの成功に大きく貢献した、とちゃんと書いているのも泣かせる。

ビル・ゲイツがこの本を誉めているのは、この小説のゲーム会社の立ち上げにまつわる内容が、彼がマイクロソフトを起業した頃を思い出させるからなのだろう。

youshofanclub.com

ここまであえて伏せていたのだが、この本を昨年末、渡辺由佳里さんが激賞している。この本のストーリーを知りたい方は↑のエントリを読まれるのがよろしいでしょう。なお、この本は「2022年これを読まずして年は越せないで賞」のフィクション(文芸小説)部門も受賞している。

今頃、翻訳まっただなかだと思うが、今年中に邦訳出るでしょうかね。

ネタ元は Slashdot

[2023年06月08日追記]早川書房より10月に邦訳が刊行されるのが告知されている。

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