マイケル・ハーストが 80 From The 80s というプロジェクトを立ち上げているのだが、前口上に少し笑った。
80年代へのノスタルジアが最高潮に達している。この時代の特徴的な音楽、ファッション、エンターテイメントへの幅広い好意は、80年代カルチャーを称えるメディアによって加速されているし、今日の技術的な複雑さの中で、あの時代の単純さへの憧れもある。とはいうものの、80年代に育った人たちが中年に達しただけかもしれない。
あはは、そうだよね。マイケル・ハーストは1972年生まれなのでワタシも同世代だが、あの時代に子供時代を過ごした人間は今やアラフィフなわけだ。
で、彼は10歳の息子に80年代の音楽を教えようと考えてこの企画を考えたようだが、80年代の80曲を毎週カバーして公開するとのこと。
ちょっと安直じゃない? とも思ったが、このプロジェクトのプロモ動画を見るとですね、そこで流れている楽曲にすべてなじみがあるわけですよ。
これはなんなんだろうね、と思ってしまう。
最近も話題になった「日本人の洋楽離れ」話に関係する話かもしれない。80年代に少年時代を過ごした、極東の島国に住むワタシが英米のポピュラー音楽をそれほどまでに受容していたのが異常だったのだろうか? この時代の音楽に何かマジックがあるのだろうか? いや、単にアラフィフ世代の中年の危機の問題なんだろうか?
ワタシ自身は80年代の音楽を過剰に持ち上げる向きにはどうも抵抗を感じるのだが、ともかく最初に公開された 'Til Tuesday の "Voices Carry" のカバー曲でも聴いてくださいな。
ネタ元は Boing Boing。