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Rober Palmer, Heavy Nova

Heavy Nova

Heavy Nova

ワタシのロバート・パーマーとの出会いは、たまたま FM ラジオで聴いた彼のライブがすごく気持ちよかったので当時出たばかりの新譜だった本作を買ったことで始まる。正直言って、あのときのライブのグルーヴは再現されてなかったが、本作も彼の代表作なのは間違いない。

長年アイランド・レコードに在籍し、80年代中盤に本格的にブレイクしてレコード会社を移籍した、また黒人音楽を愛する優れた白人ソウルシンガーという点で共通するスティーヴ・ウィンウッドの同時期に出た『Roll With It』とよく比較されたが、地味渋な路線、つまり本来の芸風に回帰していったウィンウッドと異なり、ロバート・パーマーは売れて以降ますますカラフルな音を志向するようになる。

本作などハードロックからバラードからダンス系から挙句の果てにはヨーデル(!)まで歌いだすバラエティ豊かさで、「オシャレにバシっとスーツできめてるけどお茶目なオヤジ」が最も輝いていた時期である。もっともアルバムで一番良いのは渋いラブバラード "She Makes My Day" なんだけど。

彼は2003年に心臓発作でこの世を去ってしまうのだが、決定版となるライブ盤を残さなかったのが最大の損失だと思う。

OK Goの傑作新作ビデオで知った「ピタゴラ装置」の英語名

まさかまだ観てない人はいないとは思うが、OK Go の "This Too Shall Pass" のビデオのニューバージョンが話題騒然である。

いやはや、これはすごい。最高だ。

すごく大掛かりなのに驚くが、ただ規模が大きいだけでなく、一発撮りという彼らを一躍有名にしたスタイルを踏襲しながら、かのトレッドミルダンスのビデオを映すテレビを一撃で破壊する思い切りの良さがあり、カメラワークもスリリングで、ビデオの中でバンドメンバーもちゃんと重要な役割を果たすユーモア感覚は健在で、何より最後になってメンバーがペンキだらけでゴーグルをつけている理由が分かる仕掛けが最高である。

Boing Boing によると Syyn Labs がこのビデオを手がけたらしい。その Syyn Labs はこのビデオを Rube Goldberg Machine と呼んでいて何かと思ったら、日本で言うところのピタゴラ装置ピタゴラスイッチ)をアメリカでは Rube Goldberg machine というのね。なお、イギリスではまた違った呼び名があるとのこと。知らなかったな。

映像に登場する倉庫の中の巨大な機械はアメリカで“Rube Goldberg machine”、イギリスで”Heath Robinson contraption”、フランスでは“usine a gaz(ガス工場)”と呼ばれるもの。

Hotwire Japan » OK Goが再び必見PVをリリース!

ところで OK Go というと YouTube における動画埋め込みの件で EMI に抗議し、New York Times に論説記事を寄稿していたが、上のビデオがちゃんと見れるということは権利を勝ち取ったということだろう。

Of the Blue Colour of the Sky

Of the Blue Colour of the Sky

たまにはGoogle Knolのことも思い出してあげてください

実はこの Google Blogoscoped の記事をみるまで Knol のことをすっかり忘れていた。2007年末にサービス開始したときは、「GoogleWikipedia」とか「Wikipediaキラー」とまで呼ばれたのに。

この記事ではこれまで Knol になされてきた機能強化と現状をまとめている。

spamWikipedia からの丸コピーなどあんまり意味のないコンテンツが多いみたいで、過去20ヶ月で10万を超えるページビューを集めた Knol は10しかなく、そのいくつかは Google 社員によるものとのこと。

医科学分野では良いリソースになってるものもあるようで、eHow ユーザの流入もあるようだが、こりゃ成功とは言えないよね。

ワタシとしては Knol 立ち上げ時、「そう簡単に Knol が Wikipedia を追いやることになるとは思えない」と書いておいてよかったと思うくらいだが、Google WaveGoogle Buzz なんかも一二年経ってどうなってるんだろうね。

「声」を取り戻したロジャー・エバートがオプラ・ウィンフリーの番組に出演

シカゴ・サンタイムズでの映画評で知られる、というよりピューリッツァー賞も受賞したアメリカを代表する高名な映画評論家と言ってよいロジャー・エバートが癌のため喋れなくなり、最近ではもっぱら怒涛の勢いで更新される Twitter をみて無事を確認していたが、その彼が新しい「声」を得て、オプラ・ウィンフリーの番組に出演を果たした。

番組の動画は上の Boing Boing のエントリから見れるが、話の流れが分かりやすい CBS のニュース動画を以下にはっておく。

懐かしい彼の声をかなり再現している。技術の進歩は素晴らしい。

ピーター・バラカンが「CBSドキュメント」のスポンサーを募っている

まさにタイトルの通りで、ピーター・バラカンが20年以上司会を務めてきた TBS の「CBSドキュメント」が終わってしまうらしい。

最近はこの手の景気の悪い話ばかりで気持ちが萎える。実はワタシが今住むところでは確かこの番組は視聴できないのだが、この番組の価値は理解しているのでスポンサーの引き受け手が現れないものかと思う。

200CDピーター・バラカン選ブラックミュージック

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