「町山智浩のアメリカの今を知るTV」で「プロジェクト2025」を取り上げているのを見て、日本のテレビメディアでこれを取り上げているのって他にあるのだろうか? と思ったりした。
日本のウェブメディアでは、NHK の NEWS WEB の「キャリア官僚大量解雇? トランプ氏の発言で揺れるアメリカ 共和党保守派の動き“プロジェクト2025”とは?」や Bloomberg の「米政府再編目指す「プロジェクト2025」とは-トランプ氏の立ち位置は」で大枠の情報はつかめるが、その怖さは以下の引用を読んでいただくのがよいだろう。
右派連合は、強制出産の過激派、人種差別主義の過激派、キリスト教ドミニオニストの過激派(いくつかのタイプがある)、反共主義の狂信者、悪意に満ちたホモフォビアやトランスフォビアたちに媚び続けなければならない。このすべてのグループに迎合するのは容易いことではない。というのも、彼らはしばしば真逆のことを望むからだ。たとえば、ドブズ判決後に相次いだ強制出産政策は、保守派からはまったく支持されていないが、党が頼りするイカれた狂信者たちは熱狂的に支持している。もっと不人気なのは、プロジェクト2025にもある避妊禁止政策で、それよりも不人気なのは、無過失(ノーフォルト)離婚禁止政策である。これらの政策を支持しているのはそれぞれに異なる層で、その特定の層にだけ極めて高い人気がある。しかしそれらを総合すると、ダン・サベージが言うように「離婚できない夫、予防も中絶もできない妊娠、投票で落とせない政治家」という政策ができあがるのだ。
「プロジェクト2025」の真の戦術的意義 | p2ptk[.]org
このあたりの危険性をはっきり書かないと伝わらないと思います。
少し前にこれの責任者が退任したとのことだが、「プロジェクト2025」という禍々しい動きの背景が分かる本や映画を紹介する一連のスレッドを知る。
書籍のほうはワタシの知った著者はあまりいないが、『The Guys 消防士たち ― 世界貿易センタービルは消えても』(asin:4582831222)の邦訳のあるアン・ネルソンの著書が一番最初に紹介されている。
トランプ再選に賭ける編集者は、このスレッドで紹介されている本のいずれかの邦訳を検討するのがよいと思います。
さて、スレッドの最後で Bad Faith という今年公開のドキュメンタリー映画が紹介されているが、「キリスト教ナショナリズムの民主主義への聖なる戦い」という副題がなかなか怖くて、これは日本でも公開されないかと思った。