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Gang of Four "Entertainment!"

CDジャケット

さて、お口直しにかっちょいい音を、というわけでAmazon980円劇場。

先月、オリジナル・ラインナップによる再結成が伝えられたギャング・オブ・フォーの代表作、というかこれ聴いておけば十分です……と書くとファンに怒られそうだが、再結成のニュースを聞き、驚きはすれども、これから何かやってくれるというワクワク感を感じた人はいないだろう。

別にそれでよいのだと思う。彼らは結局このアルバム一枚のバンドだったのかもしれないが、それすら残せないバンドなどごまんといる。そしてその『Entertainment!』は、タイトル通り今なおエンターテイメント足りえている。それで十分じゃない。

ワタシにとって、ギャング・オブ・フォーとは、アンディ・ギルの身も蓋もないギターがすべてである。パンク的な切れ味の良さと白人的なファンクテイストを感じさせるギターワークは強力で、彼のぶっちゃけたギターを聴きたくて定期的に本作を取り出してしまうくらいだ。

さて、本作のスリーブには、R.E.M.新譜は地味だが、ただただ素晴らしい)のマイケル・スタイプの何十倍もの分量の文章をレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーが寄稿している。

レッチリファンならご存知のように、彼らのファーストアルバムのプロデューサーをアンディ・ギルが務めている。しかし、彼のプロデュースはバンドのキャラクターを十分把握しきれてないちぐはぐなものだったため、できあがったアルバムを聴いたレッチリのメンバーは激怒し、アンディ・ギルにウンコを送りつけたというウソのようなホントの話がある。それだけに本作に寄せられた文章を読んだとき、フリーも大人になったのだなぁと思ったものだ(笑)

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