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バッファロー・スプリングフィールドから辿るウェストコーストロックの歴史

今日のAmazon980円劇場は大げさなタイトルをつけてしまったが、最近バッファロー・スプリングフィールドが結成されたきっかけが「1966年、新しいグループを結成しようと思ったが連絡が取れないまま諦めていたニール・ヤングとブルース・パーマーの乗った黒い霊柩車と、スティーヴン・スティルスとリッチー・フューレイの乗った白い車が、渋滞した対向車線で運命的な出会いをした」という本当かよ、と言いたくなる話を知ったことで書きたくなっただけである。

Last Time Around

Last Time Around

バッファロー・スプリングフィールドではセカンドアルバムが最高傑作とされているが、値段が折り合わなかったのでラストとなるサードアルバムを挙げておく。セカンドほど評価は高くないが、ワタシ的には結構好き。その理由はアルバム全体がリッチー・フューレイのトーンでまとめられているからで、逆に言うと、ワタシはあんまりスティーヴン・スティルスが好きでないようだ。

バッファロー・スプリングフィールド解散後、スティーヴン・スティルスニール・ヤングクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングCSN&Y)、リッチー・フューレイとジム・メッシーナが Poco に移ったのは御存知の通り。

Poco

Poco

さてその Poco だが、日本では人気は低いが1968年の結成以来、現在まで(!)活動が続いているカントリーロックの代表的バンドで、ランディー・マイズナーとティモシー・B・シュミットというイーグルスの二人のベーシストを輩出したことでも知られる。

このように歴史の長いバンドだが、リッチー・フューレイの Poco という意味ではセルフタイトル作であるセカンドアルバムが一番か。

Loggins & Messina

Loggins & Messina

ジム・メッシーナが Poco 脱退後にケニー・ロギンスと組んだのがロギンス&メッシーナで、彼らのアルバムでは最初の二枚がお勧めだが、今ファーストアルバムの音源が手元にないので、「ママはダンスを踊らない」のヒット曲を生んだセルフタイトル作のセカンド(Poco と同じですな)を挙げておく。

軟弱なイメージがあるが、今聴くと割とストレートなロックである。

You're Only Lonely

You're Only Lonely

次に Poco 脱退後のリッチー・フューレイ、そしてクリス・ヒルマンとサウザーヒルマン・フューレイ・バンドをやったり、何よりイーグルスのメンバーとの深い親交で知られるJ.D.サウザーの代表作。

ロイ・オービソンを意識したタイトル曲ともどもヒットした当時は AOR じゃないかとバカにしていたが、今聴くと結構良いアルバムだなと素直に思う。

The Byrds - Greatest Hits

The Byrds - Greatest Hits

最後に時代はさかのぼるが、CSN&Y のデヴィッド・クロスビーやクリス・ヒルマンが在籍したバーズも取り上げておく。彼らの場合、アルバム毎に結構振幅があるので、ここはベスト盤を挙げておく。ロジャー・マッギンのディランの曲からサイケからカントリーロックまで12弦ギターで対応し続ける柔軟さには驚く。

元々はこうした西海岸生まれの音はワタシの好みではないのだが、以前は軟弱と毛嫌いしてきたカントリーロック的な音が心地よくなってきたことに最近気付いた。やはりこれも年齢的なものなのだろうか。

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