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クリス・ペンを偲ぶ

CNN の記事を見たときは、「ショーン・ペンさんの弟」とは何だ! クリス・ペンクリス・ペンだろうがゴルァ! と激怒したわけだが、記事の内容もひどい。出演作のトップに挙げられている『マルホランド・ドライブ』ね、あれクリス・ペン出てないよ。どうやら『Mulholland Falls』の間違いらしい。ふざけた話だ。

40台に入り、これから俳優として円熟していけたはずなのに。もっといろんな映画で名バイプレイヤーぶりを見せられたはずなのに。本当に残念である。

出演作でもっとも知られているのはタランティーノの『レザボアドッグス』なのかなと思うが、ワタシとしてはロバート・アルトマンの『ショート・カッツ』とアベルフェラーラの『フューネラル』を推したい。

『ショート・カッツ』はアルトマンお得意の群像劇で、ペンはジェニファー・ジェイソン・リー(最初彼女と分からなかった)と夫婦役なのだが、最後に決定的な破綻を起こす役柄で、それはともかく何でこの名作の DVD が出ていないのか理解できない。

『フューネラル』は、クリストファー・ウォーケン演じる長男のファミリーへの忠誠とペン演じる次男の信仰への忠誠の衝突と破滅の物語なのだが、ニューヨークマフィアとしておなじみの怖い人を演じるウォーケン様に一歩も引かない演技を見せていたペンは、本作でヴェネチア国際映画祭の助演賞を受賞している。

『フューネラル』自体は尺が短くて、マフィア映画に必要なダレやタメがなくて映画として傑作というわけではないが、殺される三男役がヴィンセント・ギャロだったり、あとその敵役としてベニチオ・デル・トロも出ていたり、今観るとなかなか壮観である。

フューネラル?流血の街? [DVD]

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