『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』のトム・クルーズはワタシも大好きだが、あれは立派な「助演」であってカメオ出演じゃないんじゃないの? リストをみると、『パルプ・フィクション』のクリストファー・ウォーケンや『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』のキース・リチャーズもどうだろうね。
やはり出演時間は長いのはカメオとは言えないんじゃないのかね。ワタシが考える「作品の面白さを飛躍させたカメオ出演」というと、以下のあたり。
- ウディ・アレン『アニー・ホール』(asin:B0067XIHLI)におけるマーシャル・マクルーハン
- エリック・アイドル、ゲイリー・ワイス『ラトルズ 4人もアイドル!』(asin:B003SJ73AU)におけるジョージ・ハリスン
- バリー・ソネンフェルド『メン・イン・ブラック2』(asin:B00BFZGIBY)におけるマイケル・ジャクソン
- ロバート・アルトマン『ザ・プレイヤー』(asin:B0017VG6NQ)におけるジュリア・ロバーツとブルース・ウィリス
- ヴィム・ヴェンダース『パレルモ・シューティング』(asin:B006I00TLQ)におけるルー・リード
いずれも作品上必然性がありながらしかも驚きがあるカメオだと思うぞ。個人的にはマーシャル・マクルーハンが一番受けたが、ビートルズのパロディーフィルムにしれっと出演するジョージ・ハリスンにしろ、当時のパブリックイメージを逆手にとったマイケル・ジャクソンにしろ、そして作品中けなされている文脈通りの役を演じるジュリア・ロバーツとブルース・ウィリスにしろ、自分を笑う懐の深さがあるのはえらいですね。