- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2005/12/23
- メディア: DVD
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言わずと知れたヒッチコックの古典である。今観て面白いのだろうかとも思ったが、言葉を要さず映像で過不足なく描写するカメラワーク、押し付けがましくないユーモア、要所の映像効果などヒッチコックの魅力全開の映画だった。
何より本作はグレース・ケリーがとにかく美しく、彼女の表情や所作を見ているだけで幸せになれる。
他者の生活を覗き見むうちに深入りするという設定だけ聞くと不健康だが、時代背景というべきか一貫して大らかさを感じるし(第一、窓開けっ放しじゃんみたいな)、一見緩慢に見える展開もちゃんとリズムを成している。飼い犬を殺されたアパートの住人が叫ぶ台詞は、公開当時にしてもいささか白々しい感じはしたのではないかと思うが、それに対する反応も一つのキーになっている。さすがの一言。
しかし、主人公と犯人(?)との対決を経たエンディングに至っても、事件の核心は実ははっきりしていないんだけどね、この映画。