- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2009/09/11
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くっだらねー。すげー、くだらねー。でも、ワタシこれ好き。
ワタシが見る範囲でやたらと評判が悪かったので心配してたのだが、紛れもなくコーエン兄弟のコメディじゃない。
この映画を腐す人の文章を読むと(もちろんそのすべてがとは言わないが)「権力の風刺」でないとコメディが楽しめない人かと思う。
「誘拐」はコーエン兄弟が好んでとりあげる筋立てで、本作の「恐喝」もその一種と言える。同時に情報の不足による行き違いや誤解がどんどん転がってとんでもない事態に、という展開も彼らの得意とするところで、本作はその「手段」を「目的」にしちゃった映画である。
『ノーカントリー』の後に、しかもオスカー俳優三人をはじめとする豪華キャストでバカ映画をやるなんてすごいじゃないの。
客が呆れてエンドロールまで立てないくらいのアホな終わり方。しかもそこに流れる「CIAマン」がまたくだらないというダメ押し。
役者では fuck 連発のジョン・マルコヴィッチがよかった。ワタシは以前から「ブラッド・ピットはヘタレ役をやるべき」と書いていて、コーエン兄弟が同じことを考えたわけじゃないだろうが、ひでー扱いされてて「あの表情」は夢に出そうだ。
ただ惜しむらくは音楽。仰々しい音でバカさを強調するのはいいのだが、結構それ一辺倒で飽きた。
まぁ……1800円払って観に行くべき映画かというとかなり微妙だがな!(笑)