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安売りされているレッド・ツェッペリンのアルバムを紹介しまくることにする

Amazon で980円以下で売っている CD を紹介するAmazon980円劇場だが、レッド・ツェッペリンのアルバムが条件に入ることに気付いたのでまとめて紹介しておく。

Led Zeppelin

Led Zeppelin

記念すべきデビュー作で、この時点で音の破壊力は圧倒的。アコースティックな音の使い方のセンスもずば抜けていた。

最近 "Dazed and Confused(幻惑されて)" がジェイク・ホームズから盗作で訴えられたが、ファンとしては何故今まで訴えられなかったのか不思議だったくらいで、ツェッペリンの初期作は特に、ブルースなどからの剽窃、借用がなされており、当時音楽評論家からヒステリックなくらい叩かれたのはそのあたりに一因がある。

Led Zeppelin III

Led Zeppelin III

サードアルバムの本作は、A面の "Immigrant Song(移民の歌)" や "Celebration day(祭典の日)" といった明快なハードロック、"Since I've Been Loving You(貴方を愛しつづけて)" といったブルースナンバーが好評だった一方で、B面のアコースティックな音が不評だった。

ただそのアコースティックサイドの取り組みは無駄ではなく、本作はジミー・ペイジのギタープレイが完全にリフ主体に集約される過渡期のアルバムとも言える。

Houses of the Holy

Houses of the Holy

5枚目となる本作は、発表当時はあまり評価が高くなかったようだが、エレクトリックな音とアコースティックな音が違和感なく共存するようになったアルバムで、ワタシは大好き。

何度聴いても奮い立つ "The Song Remains the Same(永遠の詩)" が一番好きだが、CD で聴く場合、ジェームス・ブラウンのパロディ "The Crunge"、ポップな "Dancing Days"、そしてレゲエのパロディ "D'yer Mak'er" の流れが特に気持ちよい。

Presence

Presence

妥協なきハードロックアルバムで、"Achilles Last Stand(アキレス最後の戦い)" は後期ツェッペリンの音楽性が到達した頂点といえる。

この曲など典型だが、彼らのアンサンブルは冷静に聴くとかなりヘンで、そのあたりについてはおれカネゴン先生が何度か指摘しているが(その1その2)、"Achilles Last Stand" は4人が4人ともまったく別方向に向かって演奏しながら、結果としてそれが特大ハンマーのような音の塊になっているのが恐ろしい。

ただ "Achilles Last Stand" のライブを観ると、鬼神のごとき圧倒的なジョン・ボーナムのドラムにジミー・ペイジが右に左にパンチをくらいよろめいているようにしか見えないという地獄絵図で、ボンゾが死んだら解散するしかなかったというのも肯ける。

In Through the Out Door

In Through the Out Door

実はツェッペリンの解散前のアルバムでは、唯一本作だけワタシは持っていない。

本作はジョン・ポール・ジョーンズが主導権を握ったアルバムとして知られ、シンセが幅を利かせていたり、ボンゾが珍しく軽いドラムを披露しているところが不評なのだけど、ボンゾが死ぬことなくバンドが続いていたらどういう展開があったのだろうとは思う。"All My Love" とか結構好きなのだけどね。

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