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モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンが『英国王のスピーチ』の宣伝に関わっている理由

第83回アカデミー賞のノミネート作品が発表された。『英国王のスピーチ』が12部門にノミネートされており、少なくともコリン・ファースの主演男優賞はかたそうだ。彼は昨年の『シングルマン』もよかったが、もちろん『英国王のスピーチ』も観に行くつもり。

この映画のプロモーションにモンティ・パイソンの、今ではコメディアンや俳優というより旅行番組の人気プレゼンターとして著名なマイケル・ペイリンが顔を出していてニヤリとしてしまった。

何故映画に出演していない彼が宣伝に参加するのか。それは『英国王のスピーチ』が「どもり」の克服が重要な要素の映画だからで、マイケルは吃音症の子供を支援する Michael Palin Centre for Stammering Children の設立者なのだ。

何故吃音症でないマイケルが吃音症の子供たちに関わるのか。それは彼が英国アカデミー賞助演男優賞を受賞した『ワンダとダイヤと優しい奴ら』で吃音症の動物飼育係を演じ、その後ある吃音症の子供から抗議を受け(だったと思う)、その子供との交流から本格的にこの分野に関わるようになったからである。

以下に『英国王のスピーチ』と吃音症についてマイケルがインタビューを受けるつい最近の動画をはっておく。番組名にピンときた人もいるだろうが、司会者はデヴィッド・フロスト卿である。

そう、『フロスト×ニクソン』の片方の主役にして、マイケルなどパイソンズの先輩格(にして彼らが成功するとみるやパイソンへの加入をもくろんだ)デヴィッド・フロストだ。

その彼とマイケルが2011年になってテレビで語り合い、しかもその動画をインターネットで見るという現実、しかもそれを配信しているのがアルジャジーラ……なんかちょっとシュールだ。

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