- 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)
- 発売日: 2009/02/25
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橋口亮輔の新作が出るということで観に行こうと思ったが、彼のことは同郷ということもあり気になってたのだが、作品は『二十才の微熱』ぐらいしか知らず、その前に前作である本作を観ておいたほうが……と思ってる間に新作の公開が終わってしまったという駄目パターンである。
長回しを多用して木村多江とリリー・フランキー演じる夫婦の月日を追う本作だが、リリー・フランキーが本人みたいな役で映画に多用されるようになる契機となった映画だろうか。
その夫婦の間にできた第一子が死んでしまい、妻が鬱に陥っていくのだが、その回復までの10年の物語である。個人的には、おそらく多くの人と異なり、木村多江の熱演にあまり心動かされることはなかった。このあたりワタシが冷血漢と呼ばれる所以だが、自分自身そういう傾向があるのに、そういうのを見ても、めんどくさいなと思ってしまうのだ。
この映画における夫の対応がベストなのかは分からない。が、何をどうすればというのは分からない。リリー・フランキーの曖昧さが確実に救いになっている。
あと倍賞美津子さんが良かったですね。