ワタシは今をときめくマーベル映画が好きではなく、アヴェンジャーズものをほぼ一切スルーさせてもらっているのだが、本作は R 指定なのに大ヒットというニュースに興味を惹かれ、観てみた。
ワタシが行ったシネコンでレイトショーをやってたのが吹き替え版だけだったのでそちらを観た。ワタシは映画は字幕派なのだが、本作に関しては吹替のほうが攻めてるという話も聞いていたのでよしとする。
本作にしても X メンとのつながりがあるのだが、エンディングのアレを含め、むしろそうした構造を徹底的に笑いのめしているところが、好感が持てた。
ワタシは銃で人を撃ち殺しまくるような映画は苦手で、しかも R 指定ということで身構えたのだが、確かにグロいところはあるし悪趣味でもあるが、ワタシには面白かった。
でも、メタ視点とか笑いのめすところに目がいくが、実はすごく直球なラブストーリーなんだね。主人公のお相手が娼婦で、ワタシなどこの人はかませ犬で、この後本当のヒロインが出てくるのかと思っていたらそうでなく、でも、そのラブストーリーが全然嫌な感じがしないところが良かった。
本作の場合、過去のいろんな作品のオマージュというかパロディーが大量に含まれる、モンティ・パイソンやフォルティー・タワーズもあるよと小耳に挟んでいたのだが、「4人のヨークシャー男」と『ホーリー・グレイル』の黒騎士ネタという意外なところでニヤリとした(ただし、前者は『At Last the 1948 Show』が初出で、ティム・ブルック=テイラーとマーティ・フェルドマンも作者としてクレジットされているので、正確にはモンティ・パイソンのネタではない)。
フォルティー・タワーズからは何が使われたか分からなかったな。分かった人います?
[追記]:早速 @kingink さんに教えていただいたが、悪役の名前を当てるところでバジル・フォルティーの名前が出てくるらしい。