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100年以上前に書かれた有名なプロテストソング「We Shall Overcome(勝利を我等に)」がようやくパブリックドメイン入り

100年以上前に書かれたゴスペルソングであり、1960年代以降、ピート・シーガージョーン・バエズといったフォークシンガーによって歌われることで、プロテストソングとして知られるようになる We Shall Overcome(日本では「勝利を我等に」の名前で知られる)がパブリックドメイン入りしたというニュースである。

しかし、これはおかしな話である。この曲の作者であるチャールズ・ティンドリーは、1933年、つまり80年以上前に亡くなっている。アメリカの著作権保護期間は、作者の死後70年じゃなかったの?

そこでポイントとなるのが、このニュースを知った元ネタである Boing Boing が使っている「copyfraud」という言葉である。

これはイリノイ大学の法学部教授 Jason Mazzone が発明した言葉であり、著作権が既に切れているはずなのに関係者が不当に策を弄することで著作権保護期間を延ばす行為を指す。

これは珍しい話ではなく、近年もアンネ・フランク財団が『アンネの日記』は著作権保護期間が切れていないと主張したことがあった。

あと、これは「copyfraud」ではないはずだが、F・スコット・フィッツジェラルドは80年近く前に亡くなっているのに、『グレート・ギャツビー』は2020年まではパブリックドメイン入りしないといった事例も知られる。

日本でも著作権保護期間が50年から70年に延長されることが言われているが、こうした事例を見ると暗い気持ちになるね。

We Shall Overcome: Complete Carnegie Hall Concert

We Shall Overcome: Complete Carnegie Hall Concert

Copyfraud and Other Abuses of Intellectual Property Law

Copyfraud and Other Abuses of Intellectual Property Law

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