サイゾー2019年8月号の『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第67回になぜかワタシが登場している話は先日お伝えした通りだが、そのウェブ版が公開されている。
この対談が実現したいきさつなどについては先日書いたので、今回は対談内容について補足させていただく。
対談でまずワタシの大学時代について話しているが、それについては昔本サイトで文章に書いているのだが、正直なところ、ウェブサイト開設から5年以内に書かれた文章は、今のワタシはすべてゴミ以外の何物でもないので、あえてリンクはしないでおく。
次に Yahoo! JAPAN の名前を出しているのは、要は Yahoo! JAPAN のサービス開始が、ワタシが就職して社会人になったのと同じ1996年4月1日ということである。
クロサカタツヤさんの「ネットでしか生きていけない人々」に触発された書かれたのは、言うまでもなく WirelessWire News 連載最終回「ネットにしか居場所がないということ(前編、後編)」のことである。
あとクロサカさんの発言の中にある「殺人事件」というのは、想像はつくと思うが、Hagex さんの事件が念頭にあったものである。
次にワタシが「インターネットは暗い森」になりつつあるという話をしているが、これは少し前にブログに書いた「劉慈欣の話題の『三体』と「暗い森」になりつつあるインターネット」を参照ください。雑誌では対談で名前が出てこない劉慈欣の写真が載っているのはご愛敬。
ワタシは「クロサカさんがツイッターをやめた時、ある連載で恨み言を書きました」と言っているが、これについては「個人ブログ回帰と「大きなインターネット」への忌避感、もしくは、まだTwitterで消耗してるの?」を参照いただきたい。正確には「恨み言」より冷ややかな感じだが、あとになってクロサカさんは自分よりもいろいろ見えていたんだなと思ったりした(が、まだ自分は止めるまでふんぎりがつかない)というのが正直なところ。
そしてワタシは唐突に「監視資本主義」という言葉を使っているが、これはハーバードビジネススクールのショシャナ・ズボフ名誉教授の新刊に由来するのは言うまでもない。
またそれに続けて、「フェイスブックが無料で利用できるのは、フェイスブック社がユーザーを売り物にしてもうけているからだ」という言説に対する Facebook 社員の反論を引き合いに出しているが、これは Joey Tyson の「あなたは商品ではない」のことである。
まぁ、サイゾーを読んで『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』に興味を持ってくれる人が何人いるか分からないけれども、できることは一通りやったのではないか。
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