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星の子

誘われて観に行った。ワタシの観た回は客は全部で5人だった。正直、今観たいのは『スパイの妻』だったが、ワタシの住処から一番近いシネコンではやってないのよね。

芦田愛菜の出演作を観るのは『パシフィック・リム』以来になるが、本作の「あやしい宗教」を信奉する両親と過ごす中学生という単純に割り切れない役をよく選んだものだと思う。

本作はなんとも簡単にいかない、観た後もモヤモヤしたものがどうしても残ってしまう作品である。芦田先生演じる主人公が泣き叫んでスパッと両親を切り捨ててスッキリみたいな解決にはいかないのである。なにしろ両親がそれにハマった契機は何より生後間もない自分の病気にそこの水が効いちゃったからという負い目がある。

家族という割り切れなさがよく描かれている作品で、両親は文句なしに信じちゃってるけど、主人公の意思をある程度尊重しているし、両親の愛情が妹にばかり向いていると感じる長女は、その両親から子供たちを救おうとする伯父の画策に一度は協力するが、いざその段になってみると伯父を拒絶してしまう。けど、後に両親から離れてしまう。

主人公はそうした家族の問題も伯父から差し伸べられた手の意味もちゃんと分かった上で姉のように両親を捨てることはなく、「このままでいたい」という意思表示するし、周りから浮きながらも普通に中学生としての日常生活を送る主人公をただ深刻にならず、コミカルだったりするところまで表現していて、アニメが挿入されたり細かいところで本作の演出には疑問を感じるところも多々あったが、芦田愛菜恐るべしという感想が勝るのでよしとする。

ラストもここで終わってしまうのかという感じだったが、あれは親子三人のある意味最後なのかもしれないなと思ったりした。知らんけど。

知識として原田知世さんが主人公の母親役というのは知っていたはずだが、最初彼女とよく分からなかった。しかも、本作を観てしまうと、以降彼女を見ても「河童」という言葉が頭に浮かんでしまうという副作用があったりする。

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