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パシフィック・リム

8月15日、ワタシの故郷が一番やかましい夜に2D字幕版をレイトショーで鑑賞。客はワタシを含め4人だった。

ワタシは観ると決めた映画については、巡回先のブログなどで感想エントリがあがっているのを知ると URL を控えておいて、自分が感想を書くまではできるだけ読まないようにしている。

しかし、なんなんだ! 本作については Twitter ででもバンバン感想を目にしてしまい、本当に精神衛生上悪かった。ただそういうのをバンバン書きたくなる、また Twitter で感想書くのがちょうどよい感じの映画だったのだろうねぇ。

ギレルモ・デル・トロの映画は、『パンズ・ラビリンス』しか観たことがなく(テレビの深夜放送でやってた『ブレイド2』も観たが、途中で寝ちゃったので)、あのダークファンタジーの傑作の監督が、怪獣映画をやるの? とすごく不思議な感じがした。

本作については、監督自ら日本の特撮もの、怪獣映画への愛情を語っており背景は分かったが、そうしたものが好きな人たちが大喜びな映画なのだろうかと思ったら、本当にその通り直球ストレートだった。ホント怪獣とロボットのガチンコ対決を力いっぱい見せる映画としか表現しようがなく、人間同士の信頼と絆という最低限の筋だけ通してそれ以外の余計な要素をきれいに排していて、よくこんな映画を作れたものだと腰の力が抜けた。もちろんワタシも怪獣とロボットのガチンコ対決、そしてその面白さと力強さと(そこに住む人間たちや彼らの生活の場の保全など知ったことかという)その破壊の神々しさを際立たせる演出のダイナミックさに大喜びしたのは言うまでもない。

上で余計な要素を排していると書いたが、実はそれにはこの映画を観て大喜びしている方々が享受しているコンテンツにありがちな女性描写を排していることも指摘しておかなくてはならない。ワタシ的にはそれが特に本作の後味をよくしているように思った。あと主要キャラクターがちゃんと皆キャラクター立ちしてたのもよかったですね。

聞くところによると、本作が中国でヒットしたことで続編にゴーが出たようだ(正直、こういうのを聞くとイラっとなるが)。Twitter の自分のタイムラインだけ眺めていると見誤りそうになるが、本作はハリウッド的にも最大級のバジェットで、それに見合った大ヒットかというと微妙なのかもしれない。それでも、これだけの大作でペイできたことをギレルモ・デル・トロもハリウッドに証明できたのだから、彼には『パンズ・ラビリンス』に続く彼にしかできない不可思議な映画を作ってほしいと思う。

作品的にも、第一ストーリー的にも本作の「先」はあまりないと思うのよね。

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