アーシュラ・K・ル=グウィンは2010年、81歳(!)でブログを始めた。そのブログはネットから削除されていたのだが、今回オンラインに戻ったとのこと。
アーシュラ・K・ル=グウィンが晩年も人気が衰えず、若いファンも獲得していたのは、このブログなど彼女が晩年も精力的に活動を続けてきたことが大きかったはずだ(彼女の死後に何冊も邦訳が出ていることもその反映だろう)。
おっと、ブログを読みたいが英語は苦手という人もご安心あれ。彼女のブログの一部は、昨年邦訳が出た『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』に収録されている。
ル=グウィンというと、今月新刊『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』が出たばかりだが、訳者の大久保ゆうさんの解説がオンライン公開されている。
これが訳者の細やかな目配りが伝わるとても良い文章で、ご一読をお勧めする。
訳者についてワタシは、今年のはじめに実は2020年は大久保ゆうさんの年だったと書いているが、2021年の仕事もお見事である。