昨年に続き、今年も Maker Faire Tokyo が10月初旬に開催される。
今年はオンサイト(対面)イベントが行われないことが発表済で、それはもちろん残念に違いないのだけど、状況が状況だけに仕方がない。ワタシのように首都圏に住まない人間もオンラインで参加できると頭を切り替えていくしかない。
こんな状況下でもできる限りの Maker Faire Tokyo を続ける努力をするオライリー・ジャパンに感謝なのは当然として、加えてイベントだけでなく、地道に Make 分野の本の翻訳を出し続けているのもとても偉いと思う。
特に今月は、いわゆるデジタル工作や IoT プログラミングから離れた、「アナログ Make 本」なんて言葉があるか知らんが、Make の裾野を広げる(原書がオライリー本家から出たわけでもない)翻訳書が出る。尊い。
まずは5年前の『発酵の技法』に続くサンダー・キャッツの発酵本『メタファーとしての発酵』である。
サンダー・キャッツというと、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2021年版)」で取り上げた『サンダー・キャッツの発酵世界旅行』(勝手邦題)はまだ原書も出ていないのにと驚いたが、その前の著書の邦訳なのか。
監訳者が Wired で「発酵メディア」研究連載をやっていたドミニク・チェンなのもピッタリだ。
続いては、『段ボールで作る! 動く、飛ぶ、遊ぶ工作』である。段ボール工作本か!
よくこんな本を見つけてきたものだと思うが、こうしたアナログ工作分野もまぎれもなく Maker Faire がカバーする領域なんだよね。こうしてメイカーの裾野が広がるわけだ。ここまでくると、そろそろ手芸関係の本もいいかもしれない。