今年は『ゴッドファーザー』公開から50周年ということで、こないだのアカデミー賞でもフランシス・フォード・コッポラ、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロが登壇していたが、GQ の30分近くのインタビューで、『ゴッドファーザー』シリーズをはじめとする彼の代表作、そして実現すれば最後の監督作になるであろう『Megalopolis』について語っている。
コッポラは『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』といった代表作を「セーフティーネットのない本物の映画」と呼んでいるが、今では映画史に残る古典でも、当時は制作自体が危険だらけだった。
エリア・カザンから学んだこととして、どんな映画もそれが何の映画か一言で語れなければならないということで、コッポラは『ゴッドファーザー』は「継承(succession)」、『地獄の黙示録』は「倫理(morality)」、『カンバセーション…盗聴…』は「プライバシー」の映画と語っている。
そういえば『カンバセーション…盗聴…』、ワタシまだ観てないんだよな。コッポラが再編集した『ゴッドファーザー(最終章)マイケル・コルレオーネの最期』も。いかんなぁ。
さて、コッポラは『ゴッドファーザー』を作るまでマフィアについて何も知らなかったとか、映画会社は『ゴッドファーザー PART II』という続編であることが分かるタイトルを嫌がったが、今ではそういうタイトルがありふれたものになっていることなどの逸話を交えながら饒舌に語っている。
そして『Megalopolis』についても語っているが、正直具体的な話は出てこない。上記の映画を一つの単語で表すので言うと、『Megalopolis』は「誠実(Sincerity)」の映画とのこと。
そうそう、『ゴッドファーザー』制作の舞台裏をドラマ化した「The Offer」が今月末に配信開始となる……のだが、Paramount+ 制作ということは、日本ではいつどこで観れるのやら。
そういえば、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2017年版)」で取り上げた The Godfather Notebook の邦訳は結局出なかったか。