当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

ChatGPTに人工知能に関する最高の本を5冊選ばせてみた

fivebooks.com

いろんなテーマでその筋の専門家が最高の本を5冊選ぶサイト Five Books のことはここでも何度か取り上げているが(その1その2)、ちょっと面白い企画をやっている。

人工知能に関する最高の本を選ぶ、というのは今どきありがちだが、それを人間の専門家でなく ChatGPT に選ばせている。

果たして AI は、どの本を AI についての最高の本と推すのか。

まず1冊目はピーター・ノーヴィグとスチュワート・ラッセルの Artificial Intelligence: A Modern Approach, 4th US ed.。公式サイトに「1500を超える学校で採用されている、もっとも権威ある AI の教科書」と謳われているが、この分野の古典ですよね。

邦訳も第1版(asin:4320028783)、第2版(asin:4320122151)までは出ているが、第3版以降は出ていない。原書の第3版が出たのが、まだ AI 冬の時代だった2009年だったからか。しかし、2020年に第4版が出たのだから、人工知能の教科書の古典、ご本尊としてまた邦訳が出るとよいと思いますね。

かつて「プログラミングを独習するには10年かかる」を訳したワタシ的にはピーター・ノーヴィグに親しみがあるが、スチュワート・ラッセルは『AI新生』(asin:462208984X)も話題になりましたね。

2冊目は、ディープラーニングについての教科書といえるイアン・グッドフェローらの『深層学習』。

3冊目は、かつてビル・ゲイツもAI分野の必読書と推した『マスターアルゴリズム』

そして4冊目は、人工知能「脅威」論を唱える最重要人物とも言われるニック・ボストロムの『スーパーインテリジェンス』。関係ないが、この人、ワタシと生年同じなんだよな……。

しかし、ChatGPT が数多ある本の中から「AIコントロール問題」を扱う本書を選んでいるのは面白いね。

そして、5冊目はダニエル・カーネマンの代表作にして、ワタシにとってもオールマイベストの1冊『ファスト&スロー』だ!

しかし……これは人工知能についての本じゃないよね? と思ったら、人間側の誘導が少し入ってますね。

実際の編者と ChatGPT のやりとりについては原文をあたってくだされ。

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2023 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)