先週はウィキペディアのラルクの項にハイドの身長は156cm、と書くと数時間以内に消される件で不謹慎ながら大笑いさせてもらったが、Wikipedia が犯罪に利用されたとなれば笑ってばかりもいられない。
しかし、またしても不謹慎を言わせてもらえば、人気ロックバンドのような多くの人の目につくところでなくイギリスの貴族のページというそう人気もなさそうなところを書き換えて身分詐称に利用することを考えたこの Joshua Gardner 22歳はなかなかやるな。Seigenthaler 名誉毀損事件にしても同じことが言えるわけだが、Wikipedia のどのページにも十分な目玉が光っているわけではないのは明らかなわけで。
今回の場合、本名で Wikipedia にアカウントを作ったことが発覚の契機となったわけだが、性犯罪者リスト公開の是非、匿名性の問題も含め難しい問題をはらむ話を考えざるをえないのは確かである。
一気に問題を解決する妙策なんてないのだから、取り急ぎ Jimmy Wales がうっかり口を滑らすたびに問題にならないような集団運営体制を整えるのが急務じゃないだろうか。