神崎正英さんが IEEE Intelligent Systems の特集について「セマンティック・ウェブ再訪」というエントリを書いている。
以下のように不勉強な文章を書いている人間には参考になる。
さて、Slashdot 経由で知った Google exec challenges Berners-Lee という記事が面白い。
アメリカ人工知能学会のカンファレンスで人工知能とセマンティック・ウェブについての基調講演をした Tim Berners-Lee 卿に対して、現在 Google に在籍する Peter Norvig(当サイトの読者としては、「プログラミングを独習するには10年かかる」の原著者として馴染み深いかもしれないが、彼の専門は人工知能なのだ)が、Google の立場からセマンティック・ウェブに疑問を呈している。
- サーバ設定ができず、HTML を書けない何百ものウェブマスターはセマンティック・ウェブという次のステップに進むのは難しい
- 商用プロバイダが競合し、標準化に従わない
- セマンティック・ウェブで人間の監視が少なくなると、Googleを欺いてページランクを上げバイアグラを売りつけるような連中に騙されやすくなる
彼が挙げる問題は別にはじめて言われる話ではないが、Norvig がはっきり Google の名前を出し、彼の見解が Google を代表しているように読めるのが興味深い。
WWW の父とのその後のやり取りは記事をご覧あれ。ZDNet Japan で日本語訳されるとよいのだが。
[追記]:ちょうどちょっとしたメモに「バーナーズ=リー vs. Google」というエントリが公開されている。これを読めば十分ですね。
[追記2]:CNET に記事の日本語訳が出ています。