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ロッキー・ザ・ファイナル

ロッキーを映画館で観るのは、小学生のときの『ロッキー4』以来である(スクリーンで観るドラゴのパンチは怖かった)。あれから20年余り、ロッキーの新作なんてギャグにもならないとしか思えなかったが、「今回はなかなかよい」という評判だったので、観てみた。

うーん、まあまあだった。

本作はシリーズ第一作目だけに向き合っている。かつての対戦相手スパイダーや、路上でロッキーに悪態をついていた少女を登場させるのは、このシリーズのファンとしてたまらないものがあるが、後者に関してはドラマとして手放しで成功しているとは言いがたいように思った。

そして何より、あの歳になってリングにあがるというのはやはりおかしなわけよ。何だかんだ言って、本作はそういう無理が前提にある。それはどうしようもない。

が、その無理に目を瞑れば、確かによくできている。少なくともシリーズ三作目〜五作目より遥かによい。皆がロッキーに何を望んでいるかということに向き合い、それを正面から引き受けている。言葉にすれば簡単だが、それは並大抵のハードルではない。本作のファイトにしても、ちゃんと現代的な撮り方をしながら、見ごたえのあるボクシングを演出している。

「人生より重いパンチはない」という劇中の台詞を引き受けた執念に関し、スタローンに深い敬意を払いたい。

あとエンドロールのアホな映像は、「皆様のロッキーです!」ということなのだろうがやりすぎでしかない。なくてよかった。

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