ニュー・オーダーの過去のパクリ騒動

この件と関係するようでまったく関係ない話なのだが、New Order 自体もワタシが知るだけで二度パクリ騒動を起こしている。

一度目は『Technique』収録のシングルカットもされた "Run" で、ジョン・デンバーの曲 "Leaving on a Jet Plane" とそっくりだと裁判を起こされた。ワタシはデンバーの曲を知らないのでよく分からないが、多分ギターソロの部分だと思う。

裁判に負けた New Order のスティーブン・モリスは、「ジョン・デンバーの宇宙への旅立ちのはなむけさ」と負け惜しみを吐き捨てた。これはデンバーが NASA に宇宙旅行の予約を申し入れていたことを皮肉ったものだが、デンバーはその後宇宙でなくあの世に旅立つ。

二度目は1990年サッカーワールドカップの英国公式応援ソングにして堂々全英一位に輝いた "World In Motion" で、これが BBC のとあるテレビ番組のテーマ曲と同じじゃないかとケチがついた。

しかし、ややこしいことに件のテーマ曲を作曲したのも New Order だった。

BBC のプロデューサーは語る。

「我々は難しい話をしているのではありません。"World In Motion" が BBC のために書いた曲と同じなのを認めてほしいだけなんです」

これに対してスティーブン・モリスがやり返した。

「我々も難しい話をしているのではありません。"World In Motion" が BBC のプロデューサーでなく New Order が書いた曲なのを認めてほしいだけなんです」

言うまでもないが、ワタシは今回、並びに過去のパクリ騒動に関係なく New Order が大好きだ。