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今なら1000円未満で買える名作映画を紹介しまくることにする

Amazon からいくつかメールが来て気付いたのだが、今週末25日に発売になる20世紀フォックスの映画が、現在割引で1000円未満になっている。

調べてみると相当に数が多いのだが、折角なので世間的認知は置いておいて、ワタシ自身好きでお勧めできる映画を紹介しまくることにする(よって『タイタニック』などは入らない)。

以下、おおよそ時代順に並べてみる。

アメリカン・ニュー・シネマと呼ぶにはノスタルジックでロマンチックな名作だが、この映画で一番良いのは、B. J. トーマスが歌うバート・バカラックの名曲「雨にぬれても」だよね。

ロバート・アルトマンの代表作にしてカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。現場では監督が一番クレイジーで、主演のドナルド・サザーランドエリオット・グールドは真剣にアルトマンの解任を映画会社に要求しかけたという。女性蔑視的な描写が意図的とはいえ気になるが、ブラックユーモアの傑作である。

何だかんだ言って、『ロッキー』は盛り上がるよねぇ。淀川長治が、シルベスター・スタローンが卵を10個だか飲む場面を真似してお腹を壊しちゃいましたとか言っていたと記憶するが、この映画の公開当時既に氏は還暦を過ぎており、無茶をしたもんだ。

今回、シリーズ最終作も安値で再発となる(ワタシの感想)。世間で言われるほど良い映画とは思わないが、シリーズを汚したまま終わらなくてよかったと思う。

ワタシ自身オリバー・ストーンはあんまり好きじゃないのだが、これは認めざるをえない出来である。トム・ベレンジャーの悪役ぶりが見事だった。

この最初の二作はよく出来たハリウッド的娯楽映画だよね。アラン・リックマンウィリアム・サドラーというワタシが好きな役者さんが悪役をやっているのもポイントが高い。

かつてワタシはこの映画について、「この映画の唯一の欠点は面白すぎること」と書いたが、その気持ちは今も変わらない。映像の絵画性といい音楽といい一級品の映画。

誘拐というメインプロットといいちょっと猟奇入った感じといいコーエン兄弟らしい映画。スティーヴ・ブシェミピーター・ストーメアの凸凹コンビ、ひたすら情けないウィリアム・H・メイシーも絶妙だが、コーエン兄弟が描きたかったのは地に足の着いたとても聡明な女性なのだと思う。それを演じたフランシス・マクドーマンドアカデミー賞で主演女優賞、コーエン兄弟脚本賞を獲得した。

ロバート・カーライルは『トレインスポッティング』と本作でスターとなった。ストーリーがよくできていて、男たちのキャラクターも立っている。これぞ英国映画と言いたくなるコメディ映画の傑作。久しぶりに観てみようかな。

例によってお下劣で悪趣味なファレリー兄弟の最高傑作。この映画を初めて観たとき、いきなりジョナサン・リッチマンが歌いだしたのに驚き、思わず泣きそうになったものであある。

デヴィッド・フィンチャーの代表作だしすごい映画なのだけど、個人的にはあと一歩乗り切れないものを感じる。彼の映画では『セブン』のほうがワタシは好き。その理由は、ブラット・ピットが本作の看板のはずなのに、エドワード・ノートンの演技の達者さばかりが目立つため。

ワタシの感想ポール・ジアマッティ大好き。彼みたいなダメ中年男がヴァージニア・マドセンのような美女と恋仲になるなんて、(水野晴郎の口調で)いやー、映画って素晴らしいですねぇ。しかし、これの邦題が『サイドウェイ』で、その日本リメイクが『サイドウェイズ』って納得いかない。

あと今回の再発分で、観ようと思いながらまだ観ていない映画は以下のあたり。

フレンチ・コネクション』は昔テレビで観たことあるはずだが、今となっては記憶の彼方なのでこっちに入る。久しぶりに観ないとな。

以上の DVD は6月25日発売予定で、予約割引はそれまでなので購入するならお早めに。

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