マット・メイソンの The Pirate's Dilemma の邦訳が遂に今月刊行される。
海賊のジレンマ ──ユースカルチャーがいかにして新しい資本主義をつくったか
- 作者: マット・メイソン,玉川千絵子,鈴木沓子,鳴戸麻子,八田真行
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2012/07/23
- メディア: 単行本
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ワタシが原書をWiredVision で紹介した(この文章を書いたときから考えが変わったところもある)のが2009年10月だからもう3年近くになる。
そして八田真行が翻訳を始めたのが2010年6月で、実に2年以上前になる。
しかし、いっこうに刊行される気配がなく、誰か八田真行のケツをバットで叩く人間がいないものかと苦々しく思っていたものである。
もうこれは出ないのか、翻訳版『音楽業界IT戦争』になるのか、と諦めかけた頃にフィルムアート社の方が Twitter で『海賊のジレンマ』の名前を出していて我が目を疑ったものだが、とにかく邦訳が出るのは喜ばしい。果たしてこの本は、違法ダウンロードが刑事罰化された日本でどのように受け入れられるのか。
しかしなぁ、一冊の翻訳に2年かけていいんなら、ワタシだってあの本やあの本の翻訳オファー受けられたじゃんか! ちくしょー、八田真行は恵まれてるよなぁ。
この刊行を機にmhattaのPodCastが復活して、これだけ時間がかかった理由を語ってくれたりしないのだろうか。