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以前紹介した洋書の邦訳刊行情報(新ジャポニズム産業史 1945-2020、世界を変えた「海賊」の物語、アルゴリズムの時代)

調べものをしていて、以前本ブログで紹介した洋書の邦訳が出る話を複数知ったので、まとめて紹介させてもらう。

yamdas.hatenablog.com

およそ一年前に取り上げたマット・アルトの日本のポップカルチャー論だが、村井章子さんの翻訳で邦訳が今月出る。

「日本のクリエーターと消費者は単なるトレンドセッターではなかった。先進国が迎えた晩期資本主義世界で、彼らは未知の領域のすこし先を歩いていたのである」という視座は興味深い。

ティーブン・ジョンソンというと少し前に人類の偉大な成果としての「余生」がテーマな新刊について書いているが、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2020年版)」で取り上げた海賊についての本の邦訳が今月出る。

「海賊」は時にロマンティックな思い入れの対象にもなっているが、「現代のグローバル資本主義の誕生について語ろうとすると、「海賊」はもっとも重要な存在のひとつ」なのが、この本が書かれた現代的意義なのだろう。

ティーブン・ジョンソンは2020年版の洋書特集で取り上げたものだが、2019年版で取り上げたハンナ・フライの本が『アルゴリズムの時代 機械が決定する世界をどう生きるか』として来月出る。

さて、今回3冊取り上げたが、版元のウェブサイトに個別ページができていたのは、本文執筆時点で刊行がもっとも先の本だけだった。

またこのツイートを引き合いに出さなくてはいけないのだが、Amazon に情報を出せるのだから、版元のウェブサイトに個別ページを作れないはずはない。上記の通り、今回取り上げた本で個別ページができていたのはもっとも刊行が先の本だったというのは、要は版元にやる気があるかないか、それを重視しているかしてないかの違いでしかないのだろう。

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