ピート・タウンゼントことピータンが自伝を書いていることは知っていた。彼がチャイルドポルノのウェブサイトを閲覧した容疑だかで逮捕されたときに、ピータンはそれが自伝執筆のために必要だったからと抗弁していたから。その自伝が10月に刊行される。
- 作者: Pete Townshend
- 出版社/メーカー: HarperCollins Publishers Ltd
- 発売日: 2012/10/11
- メディア: ハードカバー
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- 作者: Pete Townshend
- 出版社/メーカー: HarperCollins Publishers Ltd
- 発売日: 2012/10/08
- メディア: ペーパーバック
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先日のロンドン五輪閉会式で彼が率いる The Who が登場したときは、いくらその嫌疑が晴れていたとはいえなかなか感慨深いものがあった。ワタシが1972年のロンドンにいて、当時のロックファンに、40年後にここでオリンピックが開かれるが、式典で演奏するのはポール・マッカートニーやザ・フーだよ、と言ったらひっくり返るのではないか。
The Who はワタシにとってとても大きな存在だし、欧米ではビートルズやストーンズと並ぶ存在なのに日本では……と言われて早何十年である。The Who が閉会式でやった "Baba O'riley" の「ここは不浄の地だ。年老いる前に立ち去ろう」という歌詞、もっと有名なのは "My Generation" の「年老いる前にくたばりたい」という歌詞は、ずっと前から嘲笑の対象だった。しかし、それをそれこそジジイの年齢まで歌い続けることで、今ではまったく違った意味が出てきたように思う。
ピート・タウンゼントは80年代には小説を書いていて、『四重人格』(asin:4794952325)のタイトルで邦訳も出ているが、自伝ともなればレイ・デイヴィスの自伝とはまた違った意味で捻ったものになるだろう。邦訳を期待したい。