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ピート・タウンゼントが語るキース・ムーンの真実

今週末実家に帰ったのだが、母親より部屋にたまった雑誌の整理を命じられた。

ここでの雑誌とは、1989年から2004年まで15年読者だったロッキング・オンのことを指す。今ネットを介して交友のある人で rockin' on に好意的な人がほとんどいないのであえて強調しておくが、自分が渋谷陽一を敬愛するロキノン読者であった過去を否定するつもりはまったくない……けど、15年は長すぎだわな(笑)

古雑誌の整理は悩ましい問題である。保存状態が特に良いわけでもないので、いっそのことそのまま捨ててしまおうかとも考えたが、それは思いとどまってせめてこの更新履歴のネタにして供養とさせてもらおう(水子かよ)。

やり方としては、読み直して気になったインタビューや記事などをビリビリ破いて持ちかえるというサルみたいな原始的な方法をとることにした。とりあえずこの週末かかって1989年8月号から1991年8月号まで破いてきた。これからボチボチ紹介していくが、まだ13年分……

というわけで前置きが長かったが、新コーナー「ロック問はず語り」第一回目は1989年9月号の The Who 再結成インタビューより。これはインタビュー誌に掲載された記事の翻訳である。

この間「家の中にストーカーがいます」で思い出したピート・タウンゼントの話を書いたが、これもこの号のインタビューを元にしたものである。今回読み直して細部が違っていたところは修正させてもらった。

ワタシはこのときの再結成ライブを FM で聴いて一発で The Who のファンになったのだが、このインタビューも含め「金のための再結成」と批判的な論調が多かった。それにピータンの深刻な聴覚障害もあり、まさかあれから17年経って新譜が出るなんて想像もできなかったな。

前回に続き、ピータンが語る天才キース・ムーンの話を引用しよう。彼はどういう人間だったのか。

愛を探しているはずなのに、それと正面から向き合うことから逃げ続けて、気がついてみたらもう手遅れだった――そんな風に哀れだったんだ、あいつはいつも人を笑わせようとしてたけど、いつも仕舞いには人を泣かせてしまう、そんな人間だったんだ。とても悲喜劇的だったね。

ピータン一流の詩的な表現だが、その彼が人を泣かせる段となるととんでもない有様になる。

でも、一度なんか、サンフランシスコで象専用の鎮静剤を八服、盛ってそれでもまだ生き延びた奴だったのになぁ。ただ、その時はさあ、もう身動きができなくなって、二日間、車椅子で過ごしたんだぜ。(中略)で、医者なんかキースを検診しててぶったまげて叫んだんだ。『この患者の心拍は三十秒に一回しかない! 臨床的に言えば、この患者は死んでるはずだ!』てさ。でも、キースはただ『うるせえ』と答えてさ。本当なんだよ、この話は。

無茶苦茶やな。そりゃ31歳で死ぬわ。

それでは映画『キッズ・アー・オールライト』より、キース・ムーンが死去する数ヶ月前の映像をどうぞ。

この "Won't Get Fooled Again" は、マイケル・ムーアが『華氏911』のエンディングで使おうとしてピータンに断られトラブルになったことがあった。ワタシはお前ちゃんと歌詞読んだのかよと思ったものだが、今年保守的なロックソング・ベスト50の輝くべき第1位に選ばれ、やはりピータンは激怒したそうな。

しかし、こういう映像を見ると、キース・ムーンジョン・エントウィッスルリズムセクションの異常さが際立つな。

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