実を言うと、今年ロック界隈を巡るニュースの中で一番ショックを受けたものかもしれない。
昨年だが AC/DC のマルコム・ヤングがバンドから一時的に離脱というニュースがあり、そのときは脳卒中と聞いた覚えがあるが、先ごろ新譜が完成というニュースとともにマルコムのバンド脱退のニュースを知り、ちょっとそれはないんじゃないかと思った。
何も彼が快復するまでバンドを活動停止しろというつもりはないが、AC/DC の楽曲はすべてアンガスとマルコムのヤング兄弟が手がけたもので、要はマルコムもバンドのメインソングライターなわけで、モヤモヤするところがあった。
しかし、現実はもっとシビアで、(脳卒中の後遺症で?)相当進行した認知症だったわけだ。
これまでも晩年認知症を患ったロックミュージシャンはそりゃいるだろう。しかし、世界規模の人気を誇り、つい数年前までワールドツアーをまわっていた現役のロックバンドで、中心メンバーが認知症なんてワタシは聞いたことがない。
ロックが若者の音楽、反抗の音楽だったのは遥か昔のこと。70代になってもワールドツアーを行うストーンズやポール・マッカートニーといったあたりをはじめとして、もはやロックスターが還暦過ぎても驚きではない。今年61歳のマルコム・ヤングもその中に入る。が、こういうことになっても不思議ではないのである。
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