WirelessWire Newsブログに「空がまた暗くなる――鬱と惑いと老害のはざまで」を公開。
今回は技術系の文章ですらない! タイトルは言うまでもなく、RCサクセションのラストアルバムの収録曲から。この曲の発表時、忌野清志郎は40歳くらいだったのだ。
- アーティスト:RCサクセション
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: CD
この文章の着想を得たのは、現在はいろいろデザインのテクニカルディレクターを務め、今年毎日新聞に夫婦ゲンカ(ほとんどワンサイドゲーム)の模様を取材されたことでも知られる長山武史さん(id:nagayama)にある写真を見せられたときである。
これだけ見ても意味が分からないと思うが、話は今からおよそ10年前にさかのぼる。確かWikiばなの後に開かれた宴席の終わり頃、当時まだはてな入社前の長山さんから拙訳『ウェブログ・ハンドブック』を差し出され、サインを求められた。「署名は『結城浩』でいいですか?」と毎度の確認をした後にサインしたが、「座右の銘もお願いします」ともリクエストされた。
そのときになって、ワタシは自分が何の確固たるポリシーを持たない人間であることを気付かされ、しばし呆然とした後、ぶるぶる震えながら、近くにいたただただしさんに「たださん、座右の銘なんすか?」と助けを求めたところ、たださんは即座に「継続は力なり」と答えたのである。
このときただただしさんの言葉をただ受け売りするだけでなく(余談だが、「JAVAなんてウンコ!」はワタシが書いたものではない。喜多淳一郎さんの仕業である)、たださんが「継続は力なり」という座右の銘で「情熱の持続」「好奇心の持続」を表現していることに気付いていれば、ワタシのこの10年はもう少しマシなものになったかもしれない、と今さら思ったわけである。
その後、最近になってどうにも文章を書けない時期があり、自分が気分的に落ち込んでいることに気付き、この文章を書くのに適した時期なのだと判断した次第である。
- 作者:吉田 豪
- 発売日: 2014/11/07
- メディア: 文庫
- 作者:河口 俊彦
- 発売日: 2013/12/10
- メディア: 文庫
インテンション・エコノミー 顧客が支配する経済 (Harvard business school press)
- 作者:ドク・サールズ
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:ケヴィン・ケリー
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
- 作者:ケヴィン ケリー
- メディア: 単行本