First Monday の今月号を見たら、いまどき直球だなと思わせるタイトルの論文を見つけた。
著者は Noriko Hara という方で、日本人なのかな。インディアナ大学の School of Informatics and Computing の準教授とな。
面白いのは、ウィキペディアにおける知の社会的構造を分析するにあたり、2011年の東日本大震災における福島原発の災害を事例として扱っていること。福島第一原発の被害についての Wikipedia の英語版と日本語版の両方、それも「Talk」ページ(日本語版では「ノート」ページ)まで含め差異を分析しているが、これはやはり日本語も読める人でないとできんよな。
そういえば Noriko Hara さんは Wikipedia についての本も編集しており、今回の論文はごく自然な方向性なのだろう。
Global Wikipedia: International and Cross-Cultural Issues in Online Collaboration
- 作者: Pnina Fichman,Noriko Hara
- 出版社/メーカー: Rowman & Littlefield Pub Inc
- 発売日: 2014/05/15
- メディア: ハードカバー
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