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First Mondayに掲載された「東日本大震災後のソーシャルメディアの利用と目的」を読んで感じる複雑な感慨

オンライン論文誌 First Monday の2012年8月号Social media use and goals after the Great East Japan Earthquake という論文が掲載されている。要約をざっと訳してみる。

本論文は東日本大震災後のソーシャルメディアの利用と目的を調査するものである。メディアシステムの従属理論に基づき、本研究は人々が地震によって生み出された極めて不明瞭な状況で協調するのにいろんな種類のソーシャルメディアを利用した方法に焦点を当てる。日本の学生の調査により、回答者はいろんな形態のソーシャルメディアを異なる目的で利用したことが明らかになった。しかも、特定のソーシャルメディアの利用が、福島の原発事故に関する進展を理解するのにソーシャルメディアの相対的な重要性に影響を与えた。ソーシャルメディアを利用した人と利用しなかった人では、他のメディアの利用に関しても違いが生じた。災害状況におけるメディアの役割について進行中の研究に照らし、本研究が意味するところを論じる。

実際の研究結果については論文を読んでいただくとして、これを読んで複雑な気持ちになった。著者の Joo-Young Jung については正確なところは知らないが、多分国際基督教大学の准教授の方だろう。

こう書くと頑迷な純血主義のように思われるかもしれないが……どうして日本人の研究者の論文じゃないのだろう。

ワタシが既存の学会を知らないだけで、いくらでもこうした研究は公開されているのかもしれない。たまたま First Monday に最初に載ったのがこれというだけかもしれない。そうであってほしいのだが……

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