ワタシも Facebook で柳下毅一郎さんが紹介してなければ存在自体知らなかった本なのだが、木澤佐登志氏の『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』という本が来年のはじめに刊行される。
ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
- 作者: 木澤佐登志
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の書名だけ見ただけなら、ワタシはあまり興味を持たなかったろう。しかし、この本の著者が「オルタナ右翼の源流ニック・ランドと新反動主義」を書いた人と知ると、途端に前のめりになった。
「ダークウェブ」をテーマにした本となると、『闇ウェブ』(asin:4166610864)という優れた先行者があるが、ワタシは新反動主義周りの話が入っているのではと目次を見てみるとちゃんと入っていて(第5章 新反動主義の台頭)、俄然期待が高まる。
新反動主義の話を最初に知ったのは八田真行の文章が最初だが、この話を「ダークウェブ」を冠した本にぶちこんでくるところにこの著者らしさがあるように思う。
実はワタシも『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』特別版に収録した書き下ろし技術コラム「インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」で、新反動主義の話を援用させてもらった。
新反動主義の親玉というとニック・ランドだが、現代思想2019年1月号で「加速主義/新反動主義」が取り上げられるようで、ニック・ランドの文章の翻訳が載るみたい。
現代思想 2019年1月号 総特集=現代思想の総展望2019 ―ポスト・ヒューマニティーズ―
- 作者: 千葉雅也,小泉義之,ニック・ランド,カンタン・メイヤスー,岸政彦,信田さよ子,グレアム・ハーマン,入不二基義,篠原雅武,近藤和敬,仲山ひふみ,水嶋一憲,飯盛元章,ロージ・ブライドッティ,イアン・ハミルトン・グラント,ポール・ボゴシアン
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2018/12/26
- メディア: ムック
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現代思想2019年1月号 特集=現代思想の総展望2019――ポスト・ヒューマニティーズ
- 作者: 小泉義之,千葉雅也,仲山ひふみ,Q・メイヤスー,P・ボゴシアン,岸政彦,信田さよ子
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2018/12/26
- メディア: Kindle版
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ワタシ自身はまったく肩入れする気はないが、「新反動主義」が2019年日本でも注目されたりするんだろうか。