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ところで筒井康隆の最高傑作って何なのだろう?

個人的な話になるが、この何年も自分の両親と同年代の人たちの動向がどうしても気になってしまう。その中でもワタシの中でそれを代表する存在が、今上天皇と皇后様、そして筒井康隆だったりする。

トークイベント「日本SFの幼年期を語ろう」で初めてご尊顔を拝したのが4年以上前で、あれからいろいろ変わったよね(遠い目)。

筒井康隆も近年はネット炎上などあって苦しいところが、個人的にはイギリスにおけるジョン・クリーズ並びにモンティ・パイソンの現在に重なってしまうのだが、間違いなくワタシは筒井康隆のファンだし、エッセイ集や評論など含めると20冊くらい彼の本を読んでいるはずである。が、彼の膨大な作品群からすれば「たった20冊」だし、実際彼の代表的な長編で読んでないものも多い自覚がある。

そこでふと思ったのだが、一般に筒井康隆の最高傑作とされるものって何なのだろう? という疑問である。代表作となれば、文学賞をとった作品を挙げればだいたい押さえられるだろうが、例えば小松左京にとっての『日本沈没』みたいな金看板というか最高傑作と認められる作品って何なのだろうと思い、なにげにツイートしてみた。

他のクローズドな場所でも同じ質問をしてみて、寄せられた作品を以下挙げさせてもらう。

ワタシのツイートの「世間的に」という前置きがよくなかったかもしれない。世間的な認知度だけでいえば、映像化回数がダントツの『時をかける少女』になるわけで(次点は『七瀬ふたたび』かな?)、それでもこれだけいろんな作品が挙げられ、残念ながらワタシが読んでない作品もいくつか含まれるのに頭を抱えてしまう。

実験作としての到達点という意味では『残像に口紅を』になるだろうし、パソコン通信時代の新聞連載小説である『朝のガスパール』の再評価はまだかとか、思えば筒井康隆は短編がいいんだよなとか(思えば、ワタシも昔私家版日本短編小説十選に「都市盗掘団」を選んでいる)いろいろ思うところはあるが、むくむくと彼の本を読みたい欲が湧いてきた。今回調べて、彼の本がほとんど Kindle 化されているのを知ったしね。

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