梶谷懐さんのニューズウィーク日本版連載「中国の「監視社会化」を考える」は毎回楽しみの読ませてもらったが、KINBRICKS NOW の仕事でも知られる高口康太さんとの共作という形で来月書籍化される。
- 作者: 梶谷懐,高口康太
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2019/08/10
- メディア: 新書
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中国の監視社会については、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』最終版にも収録した「付録A インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」の最初のほうでも触れたが(正確にはそれへの安易な憧れについて)、21世紀の情報社会を考える上でこのトピックは避けられない。
これについて、一方的な中国礼賛は論外としても、また一方で単純な監視社会批判だけにも終始せず、監視社会化する中国の何がうまくいっていて、何が問題なのか日本語で知るには梶谷懐さんの仕事が最適だろう。これは買いでしょう。