このエントリを書いたのが6月半ばで、その時点では7月刊行予定だった矢吹太朗『Webのしくみ Webをいかすための12の道具』が、今月ようやく発売され、少しだけお手伝いしたワタシも恵贈いただいた。
実はワタシがお手伝いしたのは今年の3月のことで、つまりはそれから半年以上経っている。言うまでもなくコロナ禍が影響したに違いないが、今はとにかく刊行を祝いたい。
本になった『Webのしくみ』を改めて読ませていただいたが、本質的な内容を持つ優れた本という感想は変わらなかった。
本書の「はじめに」で、この本の想定読者が、13歳くらいの子供(と彼らにウェブを教える大人)であることが書かれているが、例えば、スマホを毎日使っているけど、ウェブがどういうものか実はよく分かっていないことに漠然と不安を感じていて、一度網羅的に基本を押さえたいという人は、いわゆる「文系」の人には多いと思う。そうした人にも遠慮なく勧められる本である。
ここからは純然たる自慢なのだけど、本書の「おわりに」でワタシの名前を協力者として出していただいただけでなく、「参考文献」で『情報共有の未来』、そして『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の名前が出てくる。
子供たちに「Wikiリテラシー」を習得させることは可能か,2008.http://archive.wiredvision.co.jp/blog/yomoyomo/200812/200812101400-trackback.html.この文書が収録された『情報共有の未来』(達人出版会,2012)と,同著者の著作は,本書『Webのしくみ』を読んだ後で「Webの実情」を知るための,必読書です.
もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて―続・情報共有の未来.達人出版会,2018.この本の出版は電子版のみだったのですが,特別版(紙版)が国会図書館に納本されています(国立国会図書館書誌IDは029721938).https://yamdas.hatenablog.com/entry/20190115/openwebによると,光栄なことに,国会図書館への納本は,筆者(矢吹)のツイートがきっかけとのことです.
この「参考文献」もウェブ(ネット)について知る上で欠かせない本がズラリと並んでおり、その中でワタシの著書に過分な言葉をいただいている。光栄なのはこちらのほうです。ありがとうございました。