サイエンス社から矢吹太朗さんの『Webのしくみ Webをいかすための12の道具』が来月刊行される(Amazon のページはまだみたい)。
『Webのしくみ』はサイエンス社から出ている「Computer and Web Sciences Library」シリーズの最新刊になる。
実は、著者の矢吹太朗さんからの依頼を受け、ワタシは『Webのしくみ』の査読を行っている。という意味でワタシは、本書の関係者でもある。
矢吹太朗さんからは以前、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』について国会図書館への納本を勧めていただいたことがあり、それが契機となって達人出版会の高橋征義さんによる納本が実現した経緯がある。
基本的にワタシは2016年末以降、原稿執筆や翻訳の依頼をすべて断っているのだが、その矢吹さんからの依頼ということで喜んで参加させていただくことにした。
そうして『Webのしくみ Webをいかすための12の道具』の草稿を読ませていただいたのだが、既にとても優れた内容であり、ワタシの指摘がその改善のお役に立てたかは疑わしかったりする。
そして、これを自分で書くのは恥ずかしいところもあるが、参考文献にワタシの『情報共有の未来』、並びに『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』が挙げられており、正直感激もした。
本書は Web の入門書でありながら、著者ならではの目線をしっかり保った本であり、それは目次に並ぶ章タイトルを見るだけでも伝わるのではないか。
『Webのしくみ』、というか「Computer and Web Sciences Library」シリーズ全体が、例えば小中学校で子供にコンピュータを教える教師といった、コンピュータやウェブについて理解する必要のある大人を対象読者としているのだが、コロナ時代において、コンピュータ並びにインターネットを教育分野でこれまで以上に活用する必要のあるお子さんをお持ちの親御さん全般に広くお勧めできる本である。ワタシからもよろしくお願いします。