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「プログラミングを独習するには10年かかる」がはてなブックマークでブレイク

これにはビックリ。今から四年近く前にはじめて訳出した「プログラミングを独習するには10年かかる」がなぜか今になってはてなブックマークものすごい数リンクされている。

この文章を書いている時点で、非公開ユーザも含めると64ユーザにブックマークされているのだが、その数以上に驚くのはその情報伝達速度。ご覧になっていただければ分かる通り、リンクされ出したのは13日で、14日に一気にブレイクしている。

やはりこれは原文の普遍性によるものだろう。先日紹介した「オープンソース・ゲームをプレイする」もそうだが、そのような力を持った文章を訳す機会に恵まれたことが嬉しい。

しかし、それにしてもこの伝播力は驚きだ。というのも、「プログラミングを独習するには10年かかる」は、「FUD とは何ぞや?」と並び、最も多くリンクされてきた訳文だからだ。紹介されつくすというのはないということだろうか。

こうしてソーシャルブックマークのスピードを目の当たりにすると、「ソーシャルブックマークはニュースサイトをコモディティ化する」と書く気持ちも少しは分かる。横田さん、ごめんなさい。この前はケチつけたみたいで。

RSS関係書籍の決定版?

ARTIFACT@ハテナ系「RSS関係の書籍」にある通り、RSS メインの書籍はほとんどなく、ワタシは個人的にそれを不思議に思っていた。まあ、blog 本に多かれ少なかれ解説が入るというのがあるが、それでもこれだけ規格が乱立しているのだから、しっかり幅広く網羅した本の需要もあると思うのだが。

海外ではどうかというと、Ben Hammersley の『Content Syndication with RSS』の続編と思しき『Developing Feeds with RSS and Atom』が間もなく発売になる。これの邦訳が出れば決定版となるかというと、日本と異なり RSS 2.0 隆盛を反映したものだろうから必ずしもそうとはならないのかもしれない。

詳しい情報はオライリーのページからどうぞ。

原審差し戻しか?――P2Pソフト著作権侵害訴訟、米最高裁での口頭弁論を傍聴して

Boing Boing など海外の一部ウェブロ(久しぶりに使った)では連日話題になっている Grokster 裁判についての弁護士の方による詳しいレポート。「日本人記者は見かけなかった」とあるように、日本語情報が少なかったのでとてもありがたい。

また文中ジャック・バレンティ全米映画協会前会長の名前が出てくるが、EFF のスタッフが彼にベータマックスのテープにサインを求め、バレンティもこれに(渋々?うっかり)応じるという素晴らしい一幕があったとか。

Wikimedia財団の内情を暴く!

……などと大げさなタイトルをまたつけてしまった。

「オープンな辞書制作は可能か」について Britty さんよりコメントいただいたので、以下引用。

Wiktionaryは、全言語を一ドメインで扱う構想がでたり、そのための専用データベース構築に外部(Kennesnet)からの資金援助がついたり、一部の人は盛り上がっているみたいです、はい。

またその Britty さんのところに、Wikimedia 財団への Google の支援話(とその後の先日紹介した Yahoo! との提携話)の経緯が明かされているのでご紹介。

情報管制って難しいものですな。

「連中に爆弾を食わせてやれ」byテリー・ジョーンズ

暗いニュースリンクモンティ・パイソンのテリー・Jの最新コラムが翻訳されている。直情家のウェールズ人気質全開の文章だと思う。

現在の数字だけをもって「現在よりもフセイン政権時代のほうがマシだった」とは言えないだろう。だが、個人的には将来的にも状況が劇的に改善することはないと思うので、結果的にはブッシュに対する評価はテリー・Jと近いものになるのだが。

さて、リンク先でも紹介されている、ワタシも以前取り上げたテリー・Jの新刊『Terry Jones's War On The War On Terror』は買ったのだが、まともに読む時間が取れない……

映画「パリ、テキサス」トラビスとジェーン

個人的には、ヴィム・ヴェンダースは過大評価されている映像作家だと思う。しかし、素晴らしい映画を撮ってないと言うつもりはなく、それは例えば終盤の「ここから物語が始まる!」というカタルシスが圧倒的な(前半部の爆睡を誘う時間の止まり具合も別の意味で圧倒的だが)『ベルリン・天使の詩』であったり、この『パリ、テキサス』だったりするのだが、後者を観た人なら胸にくるものがあるに違いない文章。

この文章でも紹介されているのぞき小屋の場面で、確か男が「彼女とスーパーマーケットに行くのも冒険だった」と言っていたと思うが、出不精なワタシはある女性に「こう思ってくれる女性がいいなぁ」と漏らしたところ、思いっきり呆れられてしまったことがある。

ネタ元は hard で loxse な日々だが、上に挙げた作品の DVD が在庫なしというのはひどい話ですわなぁ。

パリ、テキサス』はライ・クーダーによる音楽も絶品で、サウンドトラックは単体でもお勧めできる。

プロジェクト杉田玄白にジョイスの短編が登録

プロジェクト杉田玄白『ダブリン市民』より「姉妹」「遭遇」が登録されている。

ワタシの場合、『ダブリン市民』がジョイス初体験だったのだが、この「遭遇」(新潮文庫版では「邂逅」という題名だった記憶がある)を読み、大笑いしたのを覚えている。ジョイス未体験の方はまずこの短編をお勧め……していいのかな(笑)

これの訳者の方のページにはディケンズの『クリスマスキャロル』やドストエフスキーの『地下室の手記』など有名作品の翻訳が進められていて要注目。

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